現在、小中高では起立性調節障害に関しての認識や取り組みに学校によって差があります。
起立性調節障害についてとても詳しい先生や養護の先生がいらっしゃる学校では、たとえODになっても学校でのストレスは最小限にすることができます。
一方で、「起立性調節障害って何?」と言われる学校では患者、患者家族による病気の説明がとても負担です。
説明しても患者、患者家族からの説明では理解していただけることは難しい状況です。
起立性調節障害は早期発見できれば患者のストレスは少なく、治療に専念できるため症状も軽く、早く学校に復帰できることもあります。
早期発見、早期治療を目指して、NPO起立性調節障害(OD)の会は「体調チェックシート」を作りました。
埼玉県立春日部高等学校の養護教諭 村井伸子先生にご相談させて頂き、東京医科大学 小児科の呉宗憲先生に監修していただき、完成しました。
チェックシートの内容は「小児心身医学会のガイドライン」に基づいて作成しています。
この体調チェックシートは全国の教育機関で活用していただくために作成いたしました。
教育機関でのご使用はご自由にお使いください。(その他のご使用方法につきましてはお問合せください。)
これにより起立性調節障害の早期発見、早期治療につながれば幸いです。
以下の3種類になります。
「養護教諭・担任の先生方へ」
体調チェックシート実施の対象とする児童生徒の特徴や起立性調節障害の情報を記載
しています。
「体調チェックシート」
対象の児童生徒またはクラスの全生徒が記入後、養護教諭に提出する体調チェックシートの
本体です。
項目に3か所以上チェックが入っていた場合には、起立性調節障害の疑いがあるため、
その生徒と生徒の保護者に小児科の受診を勧めてください。
「保護者の方へ」
対象の児童生徒の保護者にお渡しする起立性調節障害の症状などに関するより詳しい
情報を記載しています。
チェックシートのダウンロードはこのページの下部にございます。
是非3枚セットでご活用ください。
起立性調節障害は中学生の10人に1人と言われるほど中高生に罹患率の高い病気です。
この体調チェックシートが患者さんのQOL向上に役立つことを願っております。
ご協力のほどよろしくお願いいたします。
このチェックシートは教育関係者、主に学校の養護教諭の先生方のために作成したものですが、
患者さんやご家族からも学校側にこの体調チェックシートをご紹介いただけると、他の生徒さんや
その学校の以降の生徒たちにも起立性調節障害の早期発見、早期治療の可能性があります。
PDFにしてありますので、学校の理解を求めたいとき、また同じ学校の他のODの患者さんのために、
社会の周知活動のために皆さんに印刷、配布をご協力いただければと存じます。
よろしくお願いいたします。