起立性調節障害(OD)とは

10に発症しやすい循環器疾患です

 

起立性調節障害とは、立ったり動作したときの循環反応の異常をともなう病態の総称で、主に思春期の急激な身体発育による自律神経のアンバランスによる症状と考えられています 。

 

立ち上がった際に重力により血液がお腹や下半身に溜まることで、脳や全身に十分な血液が行き渡らなかったり、心拍数が異常に上昇したりします。

それら循環反応の異常により、疲れやすくなり、思考力や集中力が低下、頭痛や腹痛の頻度が増え、本人の意思とは関係なく身体の調子が悪くなります。

 

軽症の場合は朝なかなか起きることができず学校に遅刻して行くようになり、重症の場合は一日中体調不良で食事も取りにくくなったり、睡眠のリズムが悪くなったりします。


起立性調節障害 チェック項目

 

○ 立ちくらみやめまいをよく起こす


○ 立ち上がった時の気分不良や失神


○ 入浴時や嫌なことを見聞きすることで気分が悪くなる


○ 動悸や息切れ

 

○ 朝なかなか起きられず午前中調子が悪い


○ 顔色が青白い


○ 食欲不振


○ 腹痛


○ 倦怠感


○ 頭痛


○ 乗り物酔い

 

(小児心身医学会ガイドラインより抜粋)

 

 

これらの症状に思い当たることはありませんか?

 

 

 

3つ以上当てはまる場合は、

 

「起立性調節障害」

 

の可能性があります。

 



起立性調節障害(OD)の症状

起立性調節障害の症状として、上記に加え、

  • 集中力の低下
  • 睡眠障害
  • 脳貧血

なども代表的な症状です。


起立性調節障害(OD)の病院と診断・検査

15才までは症状に関わらず、小児科を受診しますが、起立性調節障害に関してはおおむね20才まで小児科で診ていただける場合があります。

頭痛、めまい、腹痛、などの主症状を検査して異常がみられない場合は小児科にご相談の上、起立性調節障害として検査、治療をご検討ください。

 

また、大人(成人)での発症はその主な症状に応じて循環器内科、脳神経内科、頭痛外来、胃腸内科などを受診してください。

 

検査は症状によって、問診、血液検査、胸部レントゲン、心電図、頭部MRIなどの後、新起立試験またはヘッドアップティルト試験を行うことにより診断されます。

起立性調節障害(OD)のサブタイプ

上記検査により、サブタイプが判明します。

近年は脳血流の測定も行い、サブタイプを診断する専門病院もあります。

起立直後性低血圧

(INOH)

起立直後の血圧低下

血圧回復時間の遅延

遷延性起立性低血圧

(Delayed-OH)

起立後3~10分経過してから

徐々に血圧低下

体位性頻脈症候群

(POTS)

血圧低下は伴わず

著しい心拍数の増加

血管迷走神経失神

(VVS)

起立時の突然の血圧低下

意識低下や消失発作



起立性調節障害(OD)の治療

 現在、主な治療としては水分補給、規則正しい生活、適度な軽い運動などの非薬物療法をベースに、メトリジンなどの薬(昇圧剤)を中心とした低血圧への対策となります。


起立性調節障害 専門医 参考サイト

起立性調節障害サポートグループ              http://inphs-od.com/


起立性調節障害  参考書籍

『やさしくわかる 子どもの起立性調節障害』 田中大介先生